アートメイクの眉デザインはどう決める? 黄金比の3本線と、5つの基準点
彫る技術より先に、デザインで仕上がりの大半が決まります。ここでは黄金比の取り方から、初回にやってはいけないことまでを図で整理しました。
アートメイクの眉デザイン|要点
- 眉デザインは「黄金比 → デザイン → 確認・修正」の3ステップで決めます。
- 黄金比は3本の線で取ります。眉頭は小鼻の終わりからの直上、眉山は小鼻の横から黒目の横、眉尻は小鼻の横から目尻の延長線です。
- 打つ点は5つ。眉頭の上下、眉山の上下、眉尻です。
- 眉頭の下・眉山の下・眉尻の3点は一直線上にそろえます。ここがずれると不自然に見えます。
- 1〜2度の角度をつけると、洗練された並行眉になります。まったく角度がないと平板に見えます。
- 初回に「長く」「太く」してはいけません。細くする修正はできないため、後から選べる形が減ります。
アートメイクの眉デザインは3つのステップで決まる
アートメイクの眉デザインとは、骨格から基準線を取り、そこに5つの点を打ち、線でつなぐ作業です。感覚で描くものではなく、手順があります。

順番に意味があります。先に基準を取っておかないと、描きながら「これでいいのか」を判断できません。 逆に基準さえ取れていれば、デザインはなぞる作業に近づきます。
③の確認は、こまめに行うのがコツです。最後にまとめて見ると、どこでずれたのかが分からなくなります。
アートメイクの眉の黄金比は3本の線で取る
黄金比は、顔のパーツを起点に3本の線で取ります。

| 取る位置 | 起点 | 通す点 |
|---|---|---|
| 眉頭 | 小鼻の終わり(小鼻の付け根) | そこからの直上の直線 |
| 眉山 | 小鼻の横 | 黒目の横を通る延長線 |
| 眉尻 | 小鼻の横 | 目尻を通る延長線 |
黄金比は「必ずそこに合わせるもの」ではありません。内側に寄せると柔らかい印象に、外側に振るとスマートな印象になります。基準を知ったうえで、意図的にずらすのが実際の作業です。
また左右差は必ずあります。正中線からの距離を測って、 左右それぞれで黄金比を取ってください。片方の眉をコピーしても合いません。
アートメイクの眉に打つ5つの基準点
線が取れたら、点を5つ打ちます。

このうち3点の関係が、仕上がりを大きく左右します。
- 眉頭の下の点・眉山の下の点・眉尻の点は、一直線上にそろえる
- 眉山の下の点は、眉頭の下と眉尻を結んだ線より高い位置にする
- 眉尻の点を、眉頭の下の点より低い位置にしない
- 眉山の上の点は、黒目の横から目尻の間に打つ
- 眉頭は、角度が45〜60度になるように
眉尻を下げすぎると、疲れた印象になります。また眉尻の点を延長線上ぴったりに置くと、ストレート眉になります。 どの形を狙うかで、この点の置き方が変わります。
なお眉の太さは、その方のメイクや自眉毛の太さを考慮して決めるのがおすすめです。 毛が生えているギリギリに描くのがポイントになります。
アートメイクの眉は1〜2度の角度で変わる

わずか1〜2度です。まったく角度をつけないと平板に見え、つけすぎると上がり眉になります。この差が「なんとなく違う」の正体であることが多いと考えています。
ここは紙の上で練習できる部分です。針を持つ前に、鉛筆で何度も描いて角度の感覚をつかんでおくと、 施術中に迷う時間が減ります(上達する人と伸び悩む人の違い)。
患者さんの希望を眉の形に落とす
「かわいい系か、綺麗系か」から入ると、形が決まりやすくなります。

言葉だけで決めないでください。「かわいい系」「綺麗系」の指す形は人によって違います。それぞれの眉の形の写真を見せて特徴を説明するほうが確実です。
どうしても決まらない場合は、2つの候補に絞り、 デザイン時に左右で違う眉を描いて選んでもらうという方法もあります。 カウンセリングの進め方はアートメイク看護師の仕事内容にまとめています。
初回のアートメイクで「長く・太く」してはいけない
この記事で最も伝えたいのはここです。アートメイクは足す方向には直せますが、細くする修正はできません。

図の左が「細く修正」です。できません。除去するしかありません。 残るのは赤い部分を足して上がり眉にするか、足して平行眉にするか。どちらも、いまより太くなります。

だから初回は、意図的に控えめに入れます。
- 短めに。長い眉は後から短くできません
- 細めに。太い眉は後から細くできません
- 薄めに。暗い色は明るくできません(アートメイクは消せる?)
そのうえで2回目に足します。アートメイクが通常2回以上に分けて行われるのは、色の定着を見るためだけではなく、この「足す方向にしか直せない」という性質に対応するためでもあります (アートメイクとは?)。
患者さんには「物足りないくらいで一度止めます」と先に伝えてください。説明していないと、施術直後に「薄い」「短い」と言われます。 経過とあわせた説明のしかたはダウンタイムと経過にまとめています。
この記事は一般的な整理であり、個別の施術についての助言ではありません。仕上がりには個人差があります。アートメイクは医師法第17条にいう医行為で、 施術できるのは医師または医師の指示を受けた看護師に限られ、場所も医療機関に限られます。
デザインは反復しないと身につきません。当サイト監修者の著書には眉デザインの練習帳があり、 25症例に書き込みながら手を動かす形にしています (監修者の著書一覧)。
※参考:厚生労働省「医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて」(令和5年7月3日) / 当サイトが根拠にしている資料は一次情報・関連機関リンク集にまとめています。
技法そのものの違いは手彫りとマシンの違い、 練習の進め方は上達する人と伸び悩む人の違い、 スクールの選び方は全32校の比較表をご覧ください。
よくある質問
- アートメイクの眉デザインの黄金比とは何ですか?
- 顔の骨格から眉頭・眉山・眉尻の位置を決めるための基準線のことです。眉頭は小鼻の終わり(小鼻の付け根)からの直上、眉山は小鼻の横から黒目の横を通る延長線、眉尻は小鼻の横から目尻を通る延長線で取ります。あくまで基準であり、そこに必ず合わせるものではありません。
- アートメイクの眉に打つ点はいくつですか?
- 5つです。眉頭の上・眉頭の下・眉山の上・眉山の下・眉尻。このうち眉頭の下の点・眉山の下の点・眉尻の点は一直線上にそろえます。ここがずれると、眉の下のラインが波打って不自然に見えます。
- アートメイクの眉に角度はつけたほうがいいですか?
- 1〜2度ほどつけると、洗練された並行眉になります。まったく角度をつけないと平板な印象になりやすく、逆に角度をつけすぎると上がり眉になります。好みや骨格によって変わるため、カウンセリングで方向性を決めてください。
- アートメイクの眉は初回から太くしてもいいですか?
- おすすめしません。アートメイクは足す方向には直せますが、細くする修正はできません。初回に太く入れると、次回に修正したくなったとき「上がり眉にする」「平行眉にする」など足す方向の選択肢しか残らず、さらに太くなります。初回は控えめに入れて、2回目で調整するのが安全です。
- アートメイクの眉デザインはスクールで学べますか?
- 多くの校が座学に組み込んでいます。鉛筆デッサン・人工皮膚練習・課題提出・講師添削を含む校や、「デッサン力が身につく」を特長に掲げる校があります。日本人の顔立ちに合う白銀比を扱う校もありました。詳しくは上達する人と伸び悩む人の違いと全32校の比較表をご覧ください。
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本記事は2026-08-17時点の公開情報にもとづきます。掲載内容の正確性・最新性を保証するものではありません。 受講・応募の判断は必ず各スクール・各医療機関の公式情報をご確認ください。 本サイトは技術の習得・就職・収入を保証するものではなく、成果には個人差があります。 アートメイクは医師法第17条にいう医行為であり、施術は医師または医師の指示を受けた看護師のみが行えます。 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています(掲載基準)。