アートメイクの道具は何を使う? 手彫りとマシンで必要なものが違い、金額も変わります
受講料を比べるとき、道具が含まれているかを見落とすと総額を読み違えます。ただ、その前に「そもそも何を使うのか」を知らないと、含まれているかどうかも判断できません。道具そのものの話から書きます。
アートメイクの道具|要点
- 手彫りとマシンで、必要な道具がまったく違います。手彫りはホルダーとブレード、マシンは本体とニードルです。
- 皮膚に触れるものは使い捨てです。ブレードもニードルも単回使用で、再使用はしません。
- スターターキットは眉用(手彫り)で7.7万円、マシンを含むと27.5万〜33万円という公開例がありました。
- 受講料に含まれる校、別途の校、レンタルの校があります。3パターンで総額が変わります。
- 「キット別途」とだけ書いて金額を出していない校があります。この場合、総額は問い合わせないと分かりません。
- キットの消耗品は「2日分」と明記している例があります。講習が終わったあとの練習分は別に要ります。
- 色素と麻酔は医療機関が管理するものです。自分で買って持ち込むものではありません。
アートメイクの道具は手彫りとマシンで違う
まず、技法によって道具が別物だということを押さえてください。「アートメイクの道具一式」というひとまとまりのものはありません。
| 手彫り(マイクロブレーディング) | マシン | |
|---|---|---|
| 持つもの | ホルダー(手で持つ柄) | マシン本体(電動) |
| 皮膚に入るもの | ブレード(細い針が並んだ刃) | ニードル(針。太さと本数が選べる) |
| 動かし方 | 手で引く。線の速さと角度が仕上がりを決めます | 機械が上下する。深さと速度を設定します |
| 主に使う部位 | 眉(毛並み) | 眉(パウダー)・リップ・アイライン・頭皮 |
| 共通で要るもの | 色素、色素カップ、練習用の人工皮膚、手袋などの衛生材料 | |
ここが金額差の理由です。手彫りは電動の機械が要りません。リップ・アイライン・頭皮を扱うならマシンが必要になり、そこで一段上がります (リップ/アイライン/頭皮(SMP))。
アートメイクの道具は使い捨てと繰り返し使うものに分かれる

買い方を考えるときは、この2つを分けてください。
| 区分 | もの | 考え方 |
|---|---|---|
| 単回使用 (使い捨て) | ブレード、ニードル、色素カップ、手袋 | 施術のたびに減ります。ランニングコストです |
| 繰り返し使う | マシン本体、ホルダー(機種による) | 最初に一度かかります。イニシャルコストです |
| 医療機関が管理 | 施術で使う色素、麻酔、消毒用品 | 個人で買って持ち込むものではありません |
皮膚に触れるものは単回使用です。ブレードもニードルも、1人の施術ごとに新しいものを開封し、 終わったら所定の方法で廃棄します。使い回しはしません。
これが、アートメイクが医療機関でしか行えない理由の一つでもあります。 針を使い、血が出る施術で、感染管理の体制と廃棄物の処理が要るからです (施術する場所が問題になる理由)。
アートメイクの道具はいくらするのか
公式サイトに金額を公開していた例を並べました。金額の低い順です。
| スクール | 名称 | 金額 | 税 | 含まれるもの | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 横浜アートメイククリニック スクール | 眉毛アートメイクスターターセット | 77,000円 | 税込 | ホルダー、ブレード、色素3色、練習用人工皮膚、色素カップ | スクールと同時購入で5%オフ |
| ラスアートメイク(LAS) | 材料費(別途) | 55,000円程度 | 記載なし | 内訳の記載なし | 歯科衛生士限定コースの記載 |
| アモブロウ(AMO BROW) | リップ・アイライン用マシーン | 66,000円 | 記載なし | マシーン本体 | 「購入可」。必須かどうかは記載なし |
| 横浜アートメイククリニック スクール | リップアートメイクスターターセット | 275,000円 | 税込 | マシーン(bellar air)、ニードル、色素5色、練習用人工皮膚、色素カップ | 眉用の3.5倍 |
| BIBI MAKE | BIBI MAKE. STARTER KIT | 330,000円 | 税込 | マシン、アタッチメント、テキスト、練習用針・人工皮膚・練習用紙・色素(各2日分) | 消耗品は2日分 |
同じ校の眉用とリップ用で3.5倍の差がついています。 マシンが入るかどうかが分かれ目です。
この表を読むときに、2つ気をつけてください。
- 消耗品の量が書かれていることがあります。あるキットは練習用の針・人工皮膚・色素が「各2日分」と明記されています。講習が終わったあとに自分で練習する分は含まれません
- 「購入可」は「必須」とは違います。買わなくてよいのか、買わないと実習できないのかは、 公式サイトの記載だけでは分からないことがあります
当サイトは、道具の扱いを32校で集計していません。公式サイトの下層ページまで取得できていない校があり、「◯校が込み、◯校が別途」という数字を出すと不正確になるためです。 上の表は金額の記載を確認できた例です。
アートメイクの道具は受講料に含まれるか
3つのパターンがあり、さらに「金額が分からない」という4つ目があります。
| パターン | 実際の記載例 | 利点 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 受講料に込み | owl brow(浦和第一美容クリニック)は「Machine・Needle込み」と明記。Hawaii PMU Academyは受講料に「入門キット」を含むと記載 | 総額が読めます | 自分に合わない機種でも選べません |
| 別途で購入 | 横浜アートメイククリニック スクールはセット価格を公開。アモブロウ(AMO BROW)はマシーンを66,000円で「購入可」 | 機種を選べます | 受講料と足して初めて総額が出ます |
| レンタル | BelleY.J(肌のクリニック)は「マシーンレンタル」で、卒業まで自宅への持ち帰りも可能と記載 | 初期費用を抑えられます | 卒業後は自分で買うことになります |
| 金額の記載なし | ROC国際メディカルアートメイク協会は「アートメイクキット 別途」とだけ記載し、金額は公開していません | — | 総額が読めません。問い合わせが前提になります |
4つ目が実務では一番困ります。受講料が安く見えても、キットが何十万円かは書かれていないので、他校と比べられません。問い合わせて金額を聞いてから比較してください。
受講料以外に何がかかるかの全体像は受講料以外にいくらかかる?、 総額の比べ方は費用相場にまとめています。
アートメイクの練習用の道具
練習用の道具は、施術用とは別に要ります。ここを見落とすと、講習が終わってから困ります。
- 人工皮膚(練習用シート) —— 針の入り方と手の動きを確かめるもの
- 練習用紙 —— 線を引く練習。針を使う前の段階です
- 練習用の針・色素 —— 施術用と同じものを消費します
- 立体マネキン —— 平面のシートでは分からない曲面の練習に使う校があります
人工皮膚では分からないことがあります。本物の皮膚は厚みも張りも人によって違い、血が出ます。 色の定着も、退色の仕方も、人工皮膚では確かめられません。
だからモニター実習の件数が効いてきます(モニター実習は何件できる?/上達する人と伸び悩む人の違い)。道具をそろえることと、使えるようになることは別です。
アートメイクの道具についてスクールで確認しておくこと
説明会で、この5つを聞いてください。
- 道具は受講料に含まれるか、別途か、レンタルか
- 別途なら、いくらか。金額を出していない校には必ず聞きます
- キットの消耗品は何日分か。「2日分」と書いている例があります
- 卒業後も同じ道具を買えるか。校の専用品だと、そこからしか買えないことがあります
- 就職先で使う機種と同じか。職場が別の機種なら、覚え直しになります
⑤は見落とされがちです。スクールで使った機種と、就職先で使う機種が違うことがあります。設定も感覚も変わるので、就職先が決まっているなら先に確認してください (未経験でも就職できる?)。
技法の違いは手彫りとマシンの違い、 部位ごとの道具はアートメイクはどこにできる?、 校の絞り込みはおすすめの整理と30秒診断をご覧ください。
色素は「何を買うか」より先に「何が入っているか」です。EUと日本で規制の枠組みが違うため、確認すべき項目も変わります。色素に規制はあるのかに整理しました。
2026年8月14日時点の各校公式サイトの公開情報にもとづきます。2026年8月16日に全32校を再取得して確認しました。公式サイトに書かれていないことは載せていません。採点方法の全文/全32校の比較表
よくある質問
- アートメイクではどんな道具を使いますか?
- 技法によって変わります。手彫りはホルダー(持ち手)とブレード(刃)、マシンは本体とニードルを使います。共通して色素・色素カップ・練習用の人工皮膚が要ります。麻酔や消毒用品は医療機関が用意するものです(手彫りとマシンの違い)。
- アートメイクの道具はいくらしますか?
- 公式サイトに金額を公開している例では、眉用(手彫り)のスターターセットが77,000円(税込)、マシンを含むセットが275,000円〜330,000円(税込)でした。マシン単体を66,000円で販売している校もあります。手彫りだけなら10万円未満で始められますが、マシンが要る部位を扱うと3〜4倍になります。
- アートメイクの道具は受講料に含まれますか?
- 校によって違い、3パターンあります。①受講料に込み ②別途で購入 ③レンタル、です。さらに「キット別途」とだけ書いて金額を出していない校もあり、その場合は総額が読めません。受講料の比較は、道具まで足してから行ってください(受講料以外にいくらかかる?)。
- アートメイクのニードルやブレードは使い回せますか?
- 使い回しません。皮膚に触れるものは単回使用です。ブレードもニードルも、1人の施術ごとに新しいものを開封して使い、終わったら所定の方法で廃棄します。これは感染管理の基本で、アートメイクが医療機関でしか行えない理由の一つでもあります(施術する場所が問題になる理由)。
- アートメイクの色素は自分で買うのですか?
- スクールのキットに練習用として含まれることはありますが、施術で使う色素は医療機関が管理するものです。麻酔も同じで、医師の指示のもとで扱います(麻酔は誰が判断するか)。個人で買って持ち込むという考え方はしません。
32校を同じ基準で採点しています
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本記事は2026-08-21時点の公開情報にもとづきます。掲載内容の正確性・最新性を保証するものではありません。 受講・応募の判断は必ず各スクール・各医療機関の公式情報をご確認ください。 本サイトは技術の習得・就職・収入を保証するものではなく、成果には個人差があります。 アートメイクは医師法第17条にいう医行為であり、施術は医師または医師の指示を受けた看護師のみが行えます。 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています(掲載基準)。