施術の知識公開 2026-08-21医師監修

アートメイクの道具は何を使う? 手彫りとマシンで必要なものが違い、金額も変わります

受講料を比べるとき、道具が含まれているかを見落とすと総額を読み違えます。ただ、その前に「そもそも何を使うのか」を知らないと、含まれているかどうかも判断できません。道具そのものの話から書きます。

アートメイクの道具|要点

  • 手彫りとマシンで、必要な道具がまったく違います。手彫りはホルダーとブレード、マシンは本体とニードルです。
  • 皮膚に触れるものは使い捨てです。ブレードもニードルも単回使用で、再使用はしません。
  • スターターキットは眉用(手彫り)で7.7万円マシンを含むと27.5万〜33万円という公開例がありました。
  • 受講料に含まれる校、別途の校、レンタルの校があります。3パターンで総額が変わります。
  • 「キット別途」とだけ書いて金額を出していない校があります。この場合、総額は問い合わせないと分かりません。
  • キットの消耗品は「2日分」と明記している例があります。講習が終わったあとの練習分は別に要ります。
  • 色素と麻酔は医療機関が管理するものです。自分で買って持ち込むものではありません。

アートメイクの道具は手彫りとマシンで違う

まず、技法によって道具が別物だということを押さえてください。「アートメイクの道具一式」というひとまとまりのものはありません。

手彫り(マイクロブレーディング)マシン
持つものホルダー(手で持つ柄)マシン本体(電動)
皮膚に入るものブレード(細い針が並んだ刃)ニードル(針。太さと本数が選べる)
動かし方手で引く。線の速さと角度が仕上がりを決めます機械が上下する。深さと速度を設定します
主に使う部位眉(毛並み)眉(パウダー)・リップ・アイライン・頭皮
共通で要るもの色素、色素カップ、練習用の人工皮膚、手袋などの衛生材料

ここが金額差の理由です。手彫りは電動の機械が要りません。リップ・アイライン・頭皮を扱うならマシンが必要になり、そこで一段上がります (リップアイライン頭皮(SMP))。

アートメイクの道具は使い捨てと繰り返し使うものに分かれる

アートメイクとタトゥーで色素を入れる皮膚の深さの違いを示した肌の断面図
道具を選ぶ前提として、アートメイクは表皮に近い浅い層に入れます。針の長さと動かし方は、この深さに合わせて決まります。図:当サイト監修者の著書『アートメイクがわかる』シリーズより

買い方を考えるときは、この2つを分けてください。

区分もの考え方
単回使用
(使い捨て)
ブレード、ニードル、色素カップ、手袋施術のたびに減ります。ランニングコストです
繰り返し使うマシン本体、ホルダー(機種による)最初に一度かかります。イニシャルコストです
医療機関が管理施術で使う色素、麻酔、消毒用品個人で買って持ち込むものではありません

皮膚に触れるものは単回使用です。ブレードもニードルも、1人の施術ごとに新しいものを開封し、 終わったら所定の方法で廃棄します。使い回しはしません。

これが、アートメイクが医療機関でしか行えない理由の一つでもあります。 針を使い、血が出る施術で、感染管理の体制と廃棄物の処理が要るからです (施術する場所が問題になる理由)。

アートメイクの道具はいくらするのか

公式サイトに金額を公開していた例を並べました。金額の低い順です。

スクール名称金額含まれるもの備考
横浜アートメイククリニック スクール眉毛アートメイクスターターセット77,000円税込ホルダー、ブレード、色素3色、練習用人工皮膚、色素カップスクールと同時購入で5%オフ
ラスアートメイク(LAS)材料費(別途)55,000円程度記載なし内訳の記載なし歯科衛生士限定コースの記載
アモブロウ(AMO BROW)リップ・アイライン用マシーン66,000円記載なしマシーン本体「購入可」。必須かどうかは記載なし
横浜アートメイククリニック スクールリップアートメイクスターターセット275,000円税込マシーン(bellar air)、ニードル、色素5色、練習用人工皮膚、色素カップ眉用の3.5倍
BIBI MAKEBIBI MAKE. STARTER KIT330,000円税込マシン、アタッチメント、テキスト、練習用針・人工皮膚・練習用紙・色素(各2日分)消耗品は2日分

同じ校の眉用とリップ用で3.5倍の差がついています。 マシンが入るかどうかが分かれ目です。

この表を読むときに、2つ気をつけてください。

  • 消耗品の量が書かれていることがあります。あるキットは練習用の針・人工皮膚・色素が「各2日分」と明記されています。講習が終わったあとに自分で練習する分は含まれません
  • 「購入可」は「必須」とは違います。買わなくてよいのか、買わないと実習できないのかは、 公式サイトの記載だけでは分からないことがあります

当サイトは、道具の扱いを32校で集計していません。公式サイトの下層ページまで取得できていない校があり、「◯校が込み、◯校が別途」という数字を出すと不正確になるためです。 上の表は金額の記載を確認できた例です。

アートメイクの道具は受講料に含まれるか

3つのパターンがあり、さらに「金額が分からない」という4つ目があります。

パターン実際の記載例利点注意
受講料に込みowl brow(浦和第一美容クリニック)は「Machine・Needle込み」と明記。Hawaii PMU Academyは受講料に「入門キット」を含むと記載総額が読めます自分に合わない機種でも選べません
別途で購入横浜アートメイククリニック スクールはセット価格を公開。アモブロウ(AMO BROW)はマシーンを66,000円で「購入可」機種を選べます受講料と足して初めて総額が出ます
レンタルBelleY.J(肌のクリニック)は「マシーンレンタル」で、卒業まで自宅への持ち帰りも可能と記載初期費用を抑えられます卒業後は自分で買うことになります
金額の記載なしROC国際メディカルアートメイク協会は「アートメイクキット 別途」とだけ記載し、金額は公開していません総額が読めません。問い合わせが前提になります

4つ目が実務では一番困ります。受講料が安く見えても、キットが何十万円かは書かれていないので、他校と比べられません問い合わせて金額を聞いてから比較してください。

受講料以外に何がかかるかの全体像は受講料以外にいくらかかる?、 総額の比べ方は費用相場にまとめています。

アートメイクの練習用の道具

練習用の道具は、施術用とは別に要ります。ここを見落とすと、講習が終わってから困ります。

  • 人工皮膚(練習用シート) —— 針の入り方と手の動きを確かめるもの
  • 練習用紙 —— 線を引く練習。針を使う前の段階です
  • 練習用の針・色素 —— 施術用と同じものを消費します
  • 立体マネキン —— 平面のシートでは分からない曲面の練習に使う校があります

人工皮膚では分からないことがあります。本物の皮膚は厚みも張りも人によって違い、血が出ます。 色の定着も、退色の仕方も、人工皮膚では確かめられません。

だからモニター実習の件数が効いてきますモニター実習は何件できる?上達する人と伸び悩む人の違い)。道具をそろえることと、使えるようになることは別です。

アートメイクの道具についてスクールで確認しておくこと

説明会で、この5つを聞いてください。

  1. 道具は受講料に含まれるか、別途か、レンタルか
  2. 別途なら、いくらか。金額を出していない校には必ず聞きます
  3. キットの消耗品は何日分か。「2日分」と書いている例があります
  4. 卒業後も同じ道具を買えるか。校の専用品だと、そこからしか買えないことがあります
  5. 就職先で使う機種と同じか。職場が別の機種なら、覚え直しになります

⑤は見落とされがちです。スクールで使った機種と、就職先で使う機種が違うことがあります。設定も感覚も変わるので、就職先が決まっているなら先に確認してください (未経験でも就職できる?)。

技法の違いは手彫りとマシンの違い、 部位ごとの道具はアートメイクはどこにできる?、 校の絞り込みはおすすめの整理30秒診断をご覧ください。

色素は「何を買うか」より先に「何が入っているか」です。EUと日本で規制の枠組みが違うため、確認すべき項目も変わります。色素に規制はあるのかに整理しました。

2026年8月14日時点の各校公式サイトの公開情報にもとづきます。2026年8月16日に全32校を再取得して確認しました。公式サイトに書かれていないことは載せていません。採点方法の全文全32校の比較表

よくある質問

アートメイクではどんな道具を使いますか?
技法によって変わります。手彫りはホルダー(持ち手)とブレード(刃)、マシンは本体とニードルを使います。共通して色素・色素カップ・練習用の人工皮膚が要ります。麻酔や消毒用品は医療機関が用意するものです(手彫りとマシンの違い)。
アートメイクの道具はいくらしますか?
公式サイトに金額を公開している例では、眉用(手彫り)のスターターセットが77,000円(税込)マシンを含むセットが275,000円〜330,000円(税込)でした。マシン単体を66,000円で販売している校もあります。手彫りだけなら10万円未満で始められますが、マシンが要る部位を扱うと3〜4倍になります。
アートメイクの道具は受講料に含まれますか?
校によって違い、3パターンあります。①受講料に込み ②別途で購入 ③レンタル、です。さらに「キット別途」とだけ書いて金額を出していない校もあり、その場合は総額が読めません。受講料の比較は、道具まで足してから行ってください(受講料以外にいくらかかる?)。
アートメイクのニードルやブレードは使い回せますか?
使い回しません。皮膚に触れるものは単回使用です。ブレードもニードルも、1人の施術ごとに新しいものを開封して使い、終わったら所定の方法で廃棄します。これは感染管理の基本で、アートメイクが医療機関でしか行えない理由の一つでもあります(施術する場所が問題になる理由)。
アートメイクの色素は自分で買うのですか?
スクールのキットに練習用として含まれることはありますが、施術で使う色素は医療機関が管理するものです。麻酔も同じで、医師の指示のもとで扱います麻酔は誰が判断するか)。個人で買って持ち込むという考え方はしません。

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本記事は2026-08-21時点の公開情報にもとづきます。掲載内容の正確性・最新性を保証するものではありません。 受講・応募の判断は必ず各スクール・各医療機関の公式情報をご確認ください。 本サイトは技術の習得・就職・収入を保証するものではなく、成果には個人差があります。 アートメイクは医師法第17条にいう医行為であり、施術は医師または医師の指示を受けた看護師のみが行えます。 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています(掲載基準)。

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