アートメイクスクールの受講資格は? 「受講できる」と「施術できる」は別です
「看護師免許があれば、どのスクールでも受講できる」と思われがちですが、条件は校によってかなり違いました。そして最も大切なのは、受講できることと施術できることは別だという点です。
アートメイクスクールの受講資格|要点
- 受講資格は校によって違います。「看護師免許を持つ方だけ」と限定する校から、「医師・歯科医師・看護師」と広く取る校まであります。
- 准看護師の扱いも分かれます。「正・准問わず」と明記する校がある一方、「医師または看護師」とだけ書き准看護師に触れていない校もあります。
- 歯科医師・歯科衛生士の扱いは最も割れています。「歯科衛生士は受講できません」と明記する校と、歯科職種専用のリップコースを設ける校が同時に存在します。
- 部位によって条件が変わる校があります。眉は看護師のみ、リップは看護師と歯科衛生士、という設定です。
- 受講に審査がある校もあります。オンライン面接と一般教養テストを課す校がありました。
- 最も重要な点:受講できることと、施術できることは別です。スクールの修了証は民間発行であり、それ自体で施術ができるようになるものではありません。
アートメイクスクールの受講資格は校ごとに違う
アートメイクスクールの受講資格とは、そのスクールが「誰を受け入れるか」を決めた社内基準です。法律で統一されているものではないため、校によって内容が違います。
2026年8月16日に32校の公開ページを取得し、受講資格の記載を集めました。記載を確認できたのは13校です。
- THE ARTMAKE TOKYO スクール
- 「医師免許または看護師免許(正・准問わず)」。アートメイク未経験も参加可能と明記
- FIRST ARTMAKE アカデミー
- 「医師または看護師免許・准看護師免許をお持ちの方」。※歯科衛生士は受講できませんと明記
- 日本アートメイクアーティストスクール
- 「医師および看護師(准看護師含む)」。※歯科医師はリップアートのみ学べると明記
- owl brow(浦和第一美容クリニック)
- 「医療免許所持者(准看護師・看護師・医師)」。加えて受講には審査あり(オンライン面接・一般教養テスト)
- ジュエリブロウアカデミー
- 「医師または看護師免許をお持ちの方」。年齢制限は特になしとFAQで明記
- 8artmake(エイトアートメイク)
- 「看護師免許を持つ方だけを対象に」と明記
- アモブロウ(AMO BROW)
- 「医療従事者(医師・看護師・歯科医師)が受講対象」とFAQで明記
- BelleY.J(肌のクリニック)
- 「医療従事者(医師・看護師・歯科医師)が対象」とFAQで明記
- Hawaii PMU Academy
- 「日本の医療従事者(医師・歯科医師・看護師)を対象に」と記載
- Dr.トーム
- 「受講対象者は医師および看護師」。問い合わせフォームの資格欄には医師・歯科医師・看護師/准看護師・無しの選択肢がある
- ピュアビューティー恵比寿
- 眉の講習は「応募資格 看護師」。リップ講習は「看護師、歯科衛生士」と部位ごとに条件が違う
- ラスアートメイク(LAS)
- 「看護師・准看護師専門」。別に歯科医・歯科衛生士限定のリップアーティストコースを設けている
- ROC国際メディカルアートメイク協会
- コースにより「経験者でライセンスをお持ちでない方」など、経験の有無で対象を分けている
2026年8月16日時点で当サイトが取得した各校の公開ページにもとづきます。記載は各校の表記のままです。記載がない=受講できない、ではありません。条件は変更されるため、最終的な確認は必ず各校の公式サイトと問い合わせでお願いします。
アートメイクスクールにおける准看護師の扱い
准看護師の扱いは、書き方に3つのパターンがあります。
| 書き方 | 読み方 |
|---|---|
| 「正・准問わず」「准看護師含む」と明記 | 受け入れることが確定しています。最も安心できる書き方です |
| 「看護師・准看護師専門」 | むしろ准看護師を主対象に含めている校です |
| 「医師または看護師」とだけ記載 | 判断できません。准看護師を除く意図か、単に書いていないだけかは読み取れません |
3つ目のパターンが最も多く、そして最も困ります。当サイトはこうした未記載を「低評価」ではなく「加点なし」として扱っていますが、 受講を検討する側からすると、問い合わせるまで分かりません。
准看護師が施術できるかどうかは、スクールの受講資格とは別の話です。 保健師助産師看護師法上、准看護師は医師・歯科医師・看護師の指示を受けて業務を行います。 詳しくは准看護師でもアートメイクはできる?で整理しています。
※参考:保健師助産師看護師法(e-Gov法令検索) / 当サイトが根拠にしている資料は一次情報・関連機関リンク集にまとめています。
歯科医師・歯科衛生士のアートメイク受講
32校を調べて、最も扱いが割れていたのがここです。同じ「アートメイクスクール」でありながら、正反対の方針が並んでいます。
| 方針 | 実際の記載 |
|---|---|
| 歯科職種を受け入れない | 「※歯科衛生士は受講できません」と明記 |
| 部位を限定して受け入れる | 「歯科医師はリップアートのみ学ぶことができます」 |
| 専用コースを設ける | 歯科医師・歯科衛生士のためのリップアートメイク専門コース/歯科医・歯科衛生士限定のリップアーティストコース/歯科医師・歯科衛生士向けコース |
| 受講対象に含める | 「医療従事者(医師・看護師・歯科医師)が受講対象」 |
| 部位ごとに条件を変える | 眉は「看護師」、リップは「看護師、歯科衛生士」 |
当サイトは、この点について是非を判断しません。アートメイクは医師法第17条にいう医行為とされていますが、歯科医師・歯科衛生士が口唇へのアートメイクをどこまで行えるかは、 それぞれの法令上の業務範囲に関わる論点であり、当サイトが結論を出せる事柄ではないためです。
確かめられたのは「校によって方針が割れている」という事実だけです。歯科職種の方が受講を検討される場合は、スクールの案内だけで判断せず、所属先・行政の窓口・専門家に確認してください。
受講資格に「経験年数」を条件にしている校は確認できませんでした。書かれているのは免許の種類だけです。 新卒や臨床経験が浅い場合の考え方は新卒や臨床経験なしで進めるのかにまとめました。
※参考:厚生労働省「医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて」(令和5年7月3日)/医師法(e-Gov法令検索) / 当サイトが根拠にしている資料は一次情報・関連機関リンク集にまとめています。
アートメイクスクールに審査がある場合
免許を持っていれば必ず受講できる、とは限りません。審査を設けている校がありました。
- オンライン面接と一般教養テストによる審査(1校で確認)
- 定員制のため、正式登録後のキャンセルでは予約金が返金されないと明記
- コースによっては「経験者でライセンスをお持ちでない方」など、経験の有無で対象を分ける
- 卒業後に所属を希望する場合は別途試験(入学時ではなく出口の審査)
審査があること自体は、悪いことではありません。人体に施術する技術を教える以上、選考があるほうが自然だとも言えます。 ただし予約金・入学金が返らない条件とセットになっていることがあるため、 申込みの順序と返金条件を先に確認してください (クーリング・オフはできるのか/受講料以外にいくらかかる?)。
「受講できる」と「アートメイクを施術できる」は別
ここがこの記事で最も伝えたい点です。スクールに受け入れてもらえることと、仕事として施術できることは、まったく別の話です。
| 受講できるか | 施術できるか | |
|---|---|---|
| 決めるもの | スクールの社内基準 | 法令(医師法・保健師助産師看護師法) |
| 必要なもの | 各校が定める条件 | 医師免許、または看護師・准看護師免許 |
| 場所の制限 | なし | 医療機関として届出のある施設のみ |
| 修了証の効力 | 民間発行の証明 | 施術の可否には影響しません |
実際、資格を問わず受講できる講座は存在します。確認できた例では、座学とオンライン動画、人工皮膚の添削を中心とした入門講座を 「未経験・経験を問わずどなたでも受講可能」としている校がありました。人体への施術実習は含まれていません。
また別の校は、FAQで「この講習を受けると医師免許を持っていなくても施術できるようになりますか?」という質問に対し、発行されるのは修了証(ディプロマ)であると回答しています。これは誠実な書き方だと考えています。
アートメイクは医師法第17条にいう医行為です。厚生労働省は令和5年7月3日の通知で、医師免許を持たない者が業として行えば医師法第17条違反にあたるという整理を示しています。 違反した場合は3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です。
看護師の方にとっては、免許そのものを守る問題でもあります。無資格施設での勤務や名義貸しを求められた場合の考え方は無資格サロンで働かないためににまとめています。
アートメイクスクールに申し込む前に確認する5つ
- 自分の免許で、希望する部位すべてを学べますか。(部位ごとに条件が違う校があります)
- 准看護師の場合、受講できますか。(書かれていない場合は必ず聞く)
- 受講に審査はありますか。不合格の場合、支払ったお金は戻りますか。
- 修了後、実際に施術できる場所を紹介してもらえますか。(業務委託契約で確認する10項目)
- この修了証で何ができて、何ができないのですか。
⑤をそのまま聞いてみてください。「国家資格ではありません」「施術には医師または看護師の免許が必要です」と はっきり答える校は、他の説明も信頼できる可能性が高いと考えています。
資格そのものの整理はアートメイクに「資格」は必要?、 認定団体の位置づけは認定資格・協会の違い、 スクールの選び方全体は失敗する7つのパターンをご覧ください。比較表では全32校を条件で絞り込めます。
よくある質問
- アートメイクスクールは看護師免許がなくても受講できますか?
- 校によっては受講できます。ただし、受講できても施術はできません。アートメイクは医師法第17条にいう医行為で、施術できるのは医師、または医師の指示を受けた看護師・准看護師に限られます。座学中心の入門講座を資格不問で開いている校もありますが、修了しても施術ができるようになるわけではありません。
- 准看護師でもアートメイクスクールを受講できますか?
- 受講できる校とできない校があります。「正・准問わず」と明記している校がある一方で、「医師または看護師」とだけ書いて准看護師に触れていない校もあります。書かれていない場合は不可とは限らないので、直接確認してください。准看護師が施術できるかどうかについては准看護師でもアートメイクはできる?で32校を調べています。
- 歯科医師や歯科衛生士はアートメイクスクールを受講できますか?
- 校によって扱いが大きく分かれます。「歯科衛生士は受講できません」と明記する校がある一方、歯科医師・歯科衛生士専用のリップアートメイクコースを設けている校もあります。また「歯科医師はリップのみ」と部位を限定する校もありました。実際に施術できる範囲は各職種の法令上の業務範囲によります。所属先や行政、専門家にご確認ください。
- アートメイクスクールの受講に年齢制限はありますか?
- 年齢制限を設けていない校が確認できました。ある校はFAQで「年齢制限はありますか? → 特にありません」と明記しています。ただし就職の場面では年齢条件が付く求人があるため、未経験でも就職できる?「35歳の壁」もあわせてご覧ください。
- アートメイクスクールの受講に試験や面接はありますか?
- ある校があります。確認できた例では、オンライン面接と一般教養テストによる審査を課している校がありました。定員制の校では、審査を通過して正式登録した後のキャンセルで予約金が返金されないことも明記されています。
32校を同じ基準で採点しています
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本記事は2026-08-17時点の公開情報にもとづきます。掲載内容の正確性・最新性を保証するものではありません。 受講・応募の判断は必ず各スクール・各医療機関の公式情報をご確認ください。 本サイトは技術の習得・就職・収入を保証するものではなく、成果には個人差があります。 アートメイクは医師法第17条にいう医行為であり、施術は医師または医師の指示を受けた看護師のみが行えます。 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています(掲載基準)。